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それでもリクルートには営業力があったので、売ることはできていたのだけれど、ビジネスを根本か ら見直さなければ、ということで企画されたのが「企業内内線電話サービスWATTS」。
このサービスは、企業の本支店・営業所があたかもひとつもビルの中にいるように電話ができると同時に、通信コストを大幅に削減できると言うもの。各社の社内ネットワークを共有で構築・活用していただくようなイメージです。大規模かつ重要なネットワークでしたが、立ち上げから携わり、ネットワーク設計を任されました。
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藤田 新人に任される仕事としては、とてもスケールが大きいですね。 |
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江幡 新規事業でしたし、会社としても初めての分野でしたので、仕事には新人も先輩もなく、そのころはほとんど会社に寝泊りしてましたよ。 |
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藤田 そうやって、仕事に力を注ぎ、結果を出していくと、徐々に大きな仕事が任されるようになりますからね。だから、早い時点で「できる奴だ」という認識をもってもらえたらしめたもの。僕は初年度で粗利5000万円という額を稼ぎ出し、それが結果的に次のステージを作るきっかけにつながりましたから。「社外の方に誘われ、新しい会社を始めようと思っている」ということを当時、インテリジェンスの社長だった宇野さんに告げたら、「それなら、お前が社長をやれよ」ってね。「金は俺が出してやるから」と。 |
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江幡 自分の働いていた会社の社長にお金を出してもらえる、というのは本当に仕事ぶりが認められたということなんでしょうね。 |
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藤田 引き止めても、聞かないと思ったから、逆に協力しようと思われたのでしょう。普通であれば、独立したいと思ったって、資金がなく、それを貯めるだけでも10年といった年月が必要なわけでしょう。それを僕の働きを認めてくれて、援助してくれるというのだからやっぱり嬉しかった。それも会社のためというより、僕が自分のために精一杯時間と労力を注いできた結果だと思うんですよね。 |
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江幡 それは今も変わらない? |
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藤田 気持ち的には(笑)。時間的には、独立当時よりは余裕ができてきましたね。というのも、独立当初、僕は事業の根幹に何を据えるかを決めない状態で、見切り発車してしまったんです。そんな状況だからこそ、その時、一つだけ決めたことがあった。それは、「週110時間労働」。これは平日18時間、土日は12時間働くと達成できるのですが、何も仕事がない中、これだけ働くのは、本当にきつい。昼は外に出て営業、営業。そして戻ってきてもまだまだ時間がある。だから、その当時の役員1人とアルバイト2人で、ああだこうだと話し合って戦略を練っていました。そうやって足を動かし、頭を働かし……、大きな時間的な先行投資があったからこそ、今があるのじゃないかと思うのです。
⇒ 『Vol2 時代の声を聞き、次回のニーズに合わせたものを売る。そのためには営業第一』に続く
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