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L世代に一番人気のイタリア。現地では何が流行っていて、どんな恋愛に悩み、どんな将来を思い描いているのか…、ローマに住むイタリアガイドが、イタリアの同世代の“今”をレポートします。 |
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| All About Japanでは、イタリア旅行に役立つサイトを運営中。ナマの現地情報が強み! |
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2003.3.26 Vol.16 Mangia sano,Vivi meglio!―イタリアの食生活―
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※上記の意味は、「いいもの食べて、生活向上!」みたいな感じ
日本でも定着感のある「スローフードな暮らし」の本場イタリア。働く主婦が増えた昨今、そんな従来のスローフードな暮らしを実現するのは、残念ながらなかなか難しいとのこと。市販の乾燥パスタとトマト缶で作る料理なぞ、コンビニ文化が浸透した日本の「インスタントな暮らし」から見れば、充分時間をかけた料理に思えるのですが、「パスタは手打ち、マンマが夏に採れたトマトを煮て瓶詰めにしたトマトソース」を知っている彼らにとっては、「パパパッと簡潔に作れる便利なもの」になるのです。オーブンで温めるだけの冷凍ピザや、お湯を加えて鍋で煮れば、あっという間にできるフンギポルチーニのリゾットなど、完璧な「インスタント食品」は、よほど時間がないとき以外はできるだけ避けたい「栄養のない」食べ物だそう。これらは「スキフェッツァschifezza」(やーなモノという意味。ジャンクってとこですかね)と呼ぶ人もいるくらい。
家族や友人達と囲む食卓では、「旬のカルチョーフィは肉厚だ」とか「このオリーブオイルは手摘みだから香りが違うね」とか「今日の肉には、サンジョベーゼ種のワインが良く合う」だとか、食事中は「今、食べている」料理や食材に関して途切れることのない会話を交わし続けます。インスタント系食品を食べることになれば「これはまずいねえ、今日は時間がないから仕方ないねえ」と言いながら食べるので、子供達も「こういうものは身体に悪い」と自然、というか強制的に覚えていくようです。「まあ、これはこれで美味しいよね」と妥協しないところが、美味しい食文化を支える基本姿勢なのかもしれません。
そういえば、「料理が苦手」というイタリア女性には、お目にかかったことがありません。ただし、うまいか下手かは自己申告によるものなので、実際に食べてみて「・・・そうかな?」と思わないこともないことはないんですが(と、あやふやに逃げてみます)、「私のマンマは料理が得意。愛情たっぷりのマンマの料理で育った私の舌は確かなの。だから私も自然に料理がうまくなったのよ」と言い切られると、なんだか美味しい気もしてくるから不思議。子供達もそうやって「マンマの作った料理が一番美味しい」と覚えていくのですね。
ある日、友人宅でのこと。 「ねえサワコ、ランチは済んだの?」「うん、家でハンバーガー作った」「えー!またそんなモノ食べて!」(私のマ○ドナルド&ポテトチップ好きは有名で、何かと言うと食生活について非難されるのです) 「で、でも、お肉屋さんで作ってもらったハンバーグだよ。生で買ったのよ、生で!」「でもアナタ、またケチャップやらマヨネーズやら入れたでしょ!」と責められ、「ビタミンが足りない!」と、シチリアから届いたばかりの赤いオレンジを無理やり食べさせられました。マンマからは、料理の腕だけではなく、愛情たっぷりの「世話焼き」も受け継がれるようです。「だって、身体を作る基本は食事なのよ」と周囲の人の健康も心から気遣うイタリア女性。イタリア人のパワーの源、それはマンマ的思いやりに支えられた、充実した食生活にもあるのかもしれませんね。
* * * * * と、いうことで、ご好評いただいておりました「イタリアンな女たち」も、いよいよ最終回となりました。ご愛読、ありがとうございました!感想や応援のメール、Grazie! 相変わらず、日本の常識、イタリアの常識はかくも異なるものか!と驚く日々が続いてております。 世界を魅了する(?)日本女性のいいところをキープしつつ、豪快に生きるイタリア女性のよさも吸収して、パワーアップ!皆さんも、一緒にがんばっていきましょう。 続きは、イタリアサイトの方で不定期にご覧いただけます(多分)。 ぜひ訪れてくださいね。
ではでは、個性のるつぼイタリアより皆様に愛をこめて。 Ciao a tutti e Buona fortuna!
イタリアガイド 岩田 砂和子
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2003.3.19 Vol.15 スキンケア事情、その2
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3月も半ばを過ぎ、すっかり春到来のローマです。日中の日差しのまぶしさは、日本の初夏を思わせる程。窓を開けると、向かいのパラッツォ(建物)の薄オレンジ色の壁に反射した陽光が、脳天を直撃。毎朝、雨戸(イタリアの建物には、窓の外側に日よけを兼ねた雨戸がついています)を開けるたび「う。」と目まいが・・。「ああ、春だわ」と感じさせるイタリアの風物詩のひとつでしょう(ホントか?)。 さて、そんなサングラスなしではいられない太陽がやってきた、となれば気になるのは紫外線。イタリア女性のスキンケア事情については、Vol.3で書きましたが、このところ変化あり。 自然有機食品が流行し、健康に関する知識が豊富になってきたからか、昨今の日本ブームが日本女性のお肌のキレイさも伝えるようになったからか。
ミラノなど先進都市(イタリアにおける)では、去年の夏くらいから「こんなに焼くのはヤバイでしょ」系の話題が出ていたようですが、ローマでは「さあ、夏よ!焼くわよ!」と、ものすごい勢いで60年代同様にガンガン焼くのが普通でした。ところが。最近のローマで「ねえ、何の化粧品使ってるの?」とか、「日本の化粧品はイタリアのものと何か違うの?」なんて聞かれるようになりました。そうだろー、そろそろ気づいた方がいいだろーな。キミ達の日焼けに対するしつこさはいかがなものか。
「日本の美白化粧品を日本から取り寄せてる。」と言うと以前は「えー信じられない!イタリアの化粧品の方がいいに決まってる!無駄なことするわねえ」とまったく根拠がないくせに勝ち負けにこだわるローマ人らしく、単純に自国製品の使用を強要する反応が返ってきていました。そもそもイタリアの化粧品に美白モノはないだろうに。最近では「へー。日本の化粧品ってどうなのかしら。よさそうねえ。ちょっと分けてくれない?」と。買う、とは言ってくれないところが相変わらずですが、我々日本女性の玉の肌に恐れ入ったか、ちょっぴり負けを認めた様子です。はっはっは(勝敗にこだわるあたり、すっかりローマかぶれしてますね)。
ちょっと地黒の友達が、「ねえ、あなた日本人じゃないんでしょ?」「え?なんで?」「だって、日本の女の子はみんな白いじゃない?」って、相当失礼な質問されました(そういうこと言うか?普通、って感じでしょ?!)。また、「日本人は先天的に肌がキレイなんでしょうねえ。だって、私の知ってる日本女性にシワのある人いないもの。」と、ずいぶん自分本位な統計から勝手な結論を導き出しちゃってる人もいました。イタリアの太陽はとっても強烈。色鮮やかで味の濃いトマトを作るかわりに、シワも作る。日焼け自慢のマダムたちも、そろそろ気付きはじめた様子です。度数の高い、かつ性能のいい日焼け止めはイタリアでは「まだ」見つかりませんので、これからいらっしゃる方は、ぜひ持参してくださいねー。
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2003.3.12 Vol 14 イタリア女性の結婚観
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サルディの季節も終わり、すっかり春ものが並び始めたローマです。ミリタリー調が流行中なのは日本と同様ですが、ちょっとローマ仕様はハードな感じ。シックなスタイルが信条の友人マルタは「Che brutto!」(スゴイ趣味悪い!)と言い放ち、流行りモノに目のないフランカは「Che bello!Mi viene la voglia di comprare!」(きゃ、かわいい。買いたくなっちゃうよねー)とご意見はさまざまで、私の「流行ってるなら、ちょっと買っておこうかな」的な感想は非難ゴウゴウ。そんな非難に「いいじゃん、別に!」という、どーでもいいような意見も、さらに非難ゴウゴウ。「よく考えろ」と。
常日頃から「こだわりすぎなんじゃないの?」とうんざりするくらい「好きなものは好き」「変だと思ったら変」と、他人の意見に左右されず、がっちりと自分の趣味思考にこだわるイタリア女性。彼女達の彼氏選びは、何しろ「自分に合うかどうか」に尽きます。あたり前といやあ、あたり前ですが、「適齢期が・・」とか「行き遅れたくない」と揺れるのが女ゴコロと言うもので、20代後半ともなれば「結婚」の二文字を俄然意識して相手を選んだりするものでしょう。
3年越しの彼と同棲して1年目のフランカは30歳。同棲を始める前は「私たち結婚したいのよ。その準備段階として同棲してみるの」と言っていました。1年経った今「彼とは結婚はしない」ことになりました。「とてもフィーリングが合うけど、違うところが多すぎる。彼はもう32歳だし、私ももう30歳。誰かのために自分の価値観を変えるのは、今更できないわ。残念だけど人生のパートナーじゃなかったのよね」と。それでも、まだ今も一緒に住んでます。「だって、仲はいいのよ」。日本にいたら「結婚する気もないのに、30歳過ぎて同棲するのかー」と、ちょっと考えてしまいますよね。
マルタは今年40歳。昨年10歳年上の離婚暦あり&子供2人ありの彼と結婚したばかり。「離婚経験がある人だろうが、子供がいようが、とにかく彼と一緒にいると私がsto bene 。それが一番大事なのよ」Sto beneはこの場合は「調子よくいられること」です。そして、「私たちの年齢で、今まで何もなかった人を見つける方が難しい」と。まあ、年齢や年収など条件はいろいろありますが、何はともあれ、「自分が居心地がいい」というところが最大条件なわけですね。わかりやすいですねー。
以前は、離婚するためには4年の別居生活が必要で、離婚後も元だんなが元妻に多額の慰謝料を払う義務や膨大な書類を揃えるなど、とても大変な作業でした。「結婚する意味はあまりないかもしれない。離婚するのがこんなに大変だったとしても、離婚するカップルはいくらでもいるんだから。本当に一緒にいたいかと、結婚するかしないかは関係ないわ」と。法的な拘束よりもアモーレ(愛情)を徹底重視。じっくり吟味して相手を選ぼうという余裕が社会全体に漂っているのは、プレッシャーがなくていいですよね。ちなみに、籍を入れずに子供を産む女性も増えており、子供がいたって彼との愛情がなくなれば別れる、なんてことが横行しちゃったりして、子供に対する責任は?と疑問が湧かないでもないですが、実際のイタリアの出生率はなんと1人以下。結婚→出産の「女の人生ゴールデンコース(?)」に魅力を感じる女性はもはや少ないようです。「家族愛」のイメージが強いイタリア、そろそろイメージ戦略変更の危機かも?!
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2003.3.5 Vol 13 イタリアの主婦って
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イタリアの主婦がもっとも力を入れるのは、もちろん、家族のための食事作り。次に掃除&洗濯。料理はこだわればこだわる程時間もかかりますから、料理のために掃除まで手が回らず手抜きになることも・・。ありそうですが、それがないのがイタリアの家庭。イタリアのお宅はどちらも、恐ろしいほどピッカピカ。昨今、仕事をもつ主婦も多いイタリアで、抜かりなくビシッと家事をこなすスーパー主婦の存在には驚かされるばかりです。
イタリアの家事、というのは日本のそれ以上に体力を使うもの。例えば、掃除。床にあるもの(イスやラグなど)を片っ端からテーブルなどの「上」にあげ、箒で刷き、その後、洗剤入りの水で濡らしたモップでキュッキュとふきます。で、乾くのを待って、元に戻します。床面積も広く、そりゃ―大変な作業ですが、最低1週間に1回はしたいところ。靴のまま生活するので、掃除機でざーっとってなわけにはいきません。 床の素材が、流行りのパルケ(いわゆる「フローリング」)や、大理石やテラコッタ(素焼き)だったりすれば、専用の洗剤など使って、お手入れはますます大変です。
そして、妙に疲れるなあと思わせる家事の筆頭は洗濯&アイロンがけ。干す段階でパンパーンとたたいてから干せば、ある程度しわもとれるものですが、イタリアの主婦は洗濯機から出てきたクシュクシュの状態で、ばばっと干します。だから乾いたときは見るも無残なしわまみれ。で、どうするかというと、片っ端からアイロンをかけるのです。シャツはもちろんダブルベッドのシーツだってがんがんと。しかも、ジーンズやパンツや靴下まで・・・。そりゃあなた、時間も体力も使いますって。仕事から帰ってきて、もしくは出社前に、そんなことこなしちゃう彼女たち。スゴイ体力じゃありませんか。
そんなわけで、時間も体力もかかる家事は人に頼む、つまり、それ専用のお手伝いさんを呼ぶ家も多いものです。「お手伝いさん」と聞いて、市原悦子の「家政婦は見た」をつい思い出すベタな私。イタリアのお手伝いさんは東欧や南米、東南アジア出身の方が多いです。インターナショナルな市原悦子(しつこい?)。ちなみに、お手伝いさんを頼む家の月収は、日本のOLとさしてかわらない場合も(むしろ少ない場合も)ありますので、それほど特別なことではないのです。
「手抜きするくらいなら、人にお金を払ってでも!」とは、家事に対する気合を感じます。日本もイタリアも1日24時間(あたりまえです)。ピッカピカなお家のからくりは、時間のやりくりや要領のよさではなく、体力とお手伝いさんにあるわけです。
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2003.2.26 Vol.12 僕のマンマは世界一〜嫁姑問題
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「Mamma Mia!(マンマ・ミーア!)」とイタリアの有名な言葉がありますが、これは英語で言うところの「Oh My god!(オーマイガー!)」ってなところ。神様助けて〜がイタリアにおいては「マンマー!助けて〜」。
キリスト教の総本山バチカン市国を擁し、ローマ法王がいるにもかかわらず、神頼みならぬマンマ頼み。それだけ、マンマは人生の中でとても大切な存在です。家族間の結びつきが異様に強いイタリア。それも、マンマを中心にまとまっているのが通常です。マンマの存在はでかい。特に、マンマと息子の関係は、ドロンと甘くべったり。イタリア男性のほぼ99%はマザコンと言い切っても過言ではありません。
こんなコマーシャルもありました。接続速度が速くなってパソコンでテレビ電話もできるよ、という電話会社のCMで「最近顔も見せないで、どういうことなの?!」と責めるマンマに「ほら、僕はこんなに元気だよ」と「マンマ〜」と手をふりながら画面に映ったのは、子供ではなくいい大人(推定30歳)。そんなかわいい(?)息子の顔を画面で見て「Oh, Mio Cucciolo!(おお〜私の子犬ちゃん!)」だって。 ※余談:Cuccioloは、子犬ちゃんという意味で、彼や息子を呼ぶときに使います。この手の言葉をいちいち訳しながら聞いてると気分が悪くなるのは私だけ?「なんだよ、子犬って。大人じゃん」と。
そんなわけで、嫁姑問題はあってあたり前。でも、あまり陰湿な感じはありません。何しろ思ったことは全部口に出す&行動に移すイタリア女性。マンマの意地悪にじっと耐え・・・なんてことはあまりないし、嫁が感じ悪いから息子の家に行きにくい、なんてこともあまりない。どちらかというとやはりマンマの方がちょっと優勢で、息子夫婦の家のカギを持ち、毎日家に上がりこんでは、掃除したり料理したりなんてことも。 「私の息子には、朝ご飯にこの手作りのジャムを」なんてメッセージ付きのジャムがテーブルに置かれてたりして。嫁にしてみるとかなり邪魔くさいでしょうが、自分の夫が「僕のマンマの手料理は世界一」と言ってはばからないから、ぐうの音もでません。問題になるのは、どっちつかずの夫の場合。例えば、「お母さんやりすぎだから文句言ってよ」とオーダーがあっても「何言ってるんだ、僕のためにやってることが気に入らないなんておかしい!」とはっきりしたスタンスがあれば嫁の方も口出しできないですから、もうやらせるしかないし、やってくれるんだから、楽っちゃー楽ですし。これが「うーん、そうねえ・・今度言ってみるよ」なんてふらふらしてると「んもー!お母さんと私とどっちが大事なの!?」と答えの見つからない問題に発展するんでしょう。60歳過ぎたって「僕のマンマはね・・」なんてマンマにデレデレのイタリア男性。嫁を捨てて母の元に帰る。ってありえることだから嫁の方が気を使います。
「イタリア男はやめなさいよ〜、甘えん坊で何にもできないんだから!」と忠告する妻でありマンマでもあるアレッサンドラ。「私のダンナを見てご覧なさいよ、洗濯機の使い方も知らないのよ!」とブツブツ文句をいいながら、食後のデザートにと、せっせとりんごの皮をむき、一口大よりさらに小さく刻んで砂糖をかけ「さあ、食べなさい」と息子のフェデリコに渡しました。おとなしくモグモグと食べてるフェデリコは、驚くなかれ、もう12歳。りんごに砂糖はやめようよ。っていうか、そんな細切れの、しかもママの手のぬくもりたっぷりの生暖かいりんご、うまいのか?「ふふふ、フェーデ(フェデリコの愛称)、美味しい?」「うん、マンマ!」と目と目を見詰め合う母息子。マンマの目からは、「マンマがいないと何にもできない男になれ〜」と光線が出ていました。甘えん坊の男に仕立てるのがイタリアンマンマの喜びなのです。
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