振り返れば、いつも笑顔があった。寅さんと歩いた「あの日」
“寅さん”でおなじみの名作『男はつらいよ』が生誕40周年を迎えた。寅さんが歩んだ40年の歳月を振り返ってみたとき、そこには必ず「あの頃」の自分がいた。
懐かしい場面の数々から “わたしが生きてきた時代”を、
もう一度追体験してみようではないか。
文/辻村 多佳志
第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』より
(C)松竹株式会社
寅さんが日本各地を旅したように、自分もまた、旅を続けてきた
48作にわたる寅さんの活躍を、我が家の大画面TVでゆったりと、1作1作かみ締めるように味わってみる。日本各地を旅するなかで、さまざまな人と出会い、心を通わせ、ともに生き、そして別れる寅さん。その旅には「昭和」の風物がちりばめられている。"電化製品三種の神器"から"3C"へ。スポーツカー、海外旅行、デパートのお好み食堂で食べるパフェ…… 画面に映し出される風景から、その息吹が伝わってくる。頑張れば頑張るほど報われ、誰にでもたくさんのチャンスが用意されていた、それが「昭和」。

私たちは、寅さんと旅をしながら、一緒に「昭和」を生きてきた。地位も名誉もなかったけれど、夢や希望はいつでも抱いていた。未来が好きだったからこそ、寅さんは元気に旅を続け、私たちはこうしてここにいる。若い頃に漠然と描いていた大人の自分は、いま鏡の中に映っているだろうか。その答えは、寅さんの笑顔が語ってくれている。
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上:第11作 『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』より
左:第39作 『男はつらいよ 寅次郎物語』より
右:第47作 『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』より
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上:浅丘ルリ子さん(第11作 『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』より)
左:吉永小百合さん(第9作 『男はつらいよ 柴又慕情』」より)
右:後藤久美子さん(第42作 『男はつらいよ ぼくの伯父さん』より)
私のマドンナ。思いは叶わずとも、出会えたことだけで幸福だった
男女七歳にして席を同じうせず。まるで挨拶のごとく気軽に、くっ付いたり別れたりの当世では想像もつかないほど、昔の男女は奥手だった。柴又で、旅先で出会ったマドンナに、すぐお熱を上げてしまう惚れっぽい寅さんでさえも然り。一生懸命に尽くしてみても思いはうまく伝わらず、恋敵にしてやられる日々。ごくまれに、マドンナのほうから好意を寄せてくれるなどという夢のような出来事があっても、今度は寅さんのほうがドギマギして切っ掛けを逃してしまう。

ああ、この物悲しさは俺も味わったことがある。あのとき勇気を出して告白していればなァ……不甲斐なかった自分の思い出が、寅さんの悲しげな笑顔と重なる人も多いだろう。しかし、いまなら分かる。奥手や純情は弱さではなく、相手の気持ちを何よりも大切にしたいと願う、優しさゆえの擦れ違いであったのだと。男と女の間にあるのは深くて暗い川ではなく、純情という名の愛情であったのだと。
あの頃のぼくたちは、いつも楽しかった。家族も隣人も、心で結ばれていた
まるで風のように、いつでも鳥のように、寅さんは1人で旅立ち、そしていつの間にか騒動の中心にいる。しかし、私たちがスクリーンで再開する寅さんは、いつでも幸せそうに見える。寅さんを支えていた大きな存在。それは"家族"だ。

足が生えたテレビやガラス戸の食器棚に囲まれながら、卓袱台を囲んで皿をつつき、本音をぶつけ合う暮らし。嬉しさも悲しさも、辛さも怒りも、皆で支えあう幸せ。「くるまや」での寅さんは、どんなに派手な喧嘩をしていても、安心して見ていられた。まるで自分もその場にいるかのように馴染んでいた。旅先で何が起きようとも、ここに帰ればさくらが喜んでくれる。おいちゃんとおばちゃんが迎えてくれる。だから、寅さんはあんなに自由で、一生懸命で、幸せでいることができたのだ。

寅さんが日本中の人々に愛される理由がここにある。寅さんの世界では、スクリーンを見ている私たちも「くるまや」の家族に混ぜてもらっているのだ。
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上:第6作 『男はつらいよ 純情篇』より
左:第11作 『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』より
右:第1作 『男はつらいよ』より
もう二度と手に入らない、豪華特典付  40周年記念限定全巻ボックス「寅んく」
“寅さん”のすべてが詰まった完全予約限定生産DVDボックス「寅んく」は、いよいよ10月20日で予約締切。寅さんシリーズ全作DVD48巻+特別篇に加え、新作映像“寅さんが ( のこ ) してくれたもの”や、“寅なび〜予告編集〜”、“最後の撮影現場日記”など貴重映像を含めた特典ディスク4枚がつく他、幻のTVドラマDVD、レプリカポスター全48枚、公開当時のプレスシート縮刷版全作など、ファンなら感動間違いなしのお宝特典がギッシリ詰まっている。

見逃せないのは、過去に発売されたビデオテープやDVDとは比べものにならないほど高画質な“全作品HDリマスター収録”の採用。薄型大画面TVに最適の高画質なので、過去のソフトから買い換えても満足感は高いはず。コンパクトサイズの永久保存版「プレミアムDVDボックス」は10/29より発売、HDリマスター画質を気軽に見られる単品DVDも順次発売中だ。
シリアルナンバー入り合皮製“寅んく”(監修:美術監督・出川三男氏)/第1〜48作・特別篇 DVD単品DVDと同仕様で全作特典映像付き、バリアフリー仕様(日本語・英語字幕・音声ガイド)/特典ディスク4枚/テレビドラマ版「男はつらいよ」DVD(発売元:フジテレビ)/レプリカポスター 全48枚セット(A3サイズ)/公開当時のプレスシート縮刷版 全作セット/寅さん腹巻、お守りケース
2008年10月29日リリース 最終予約〆切日 10月20日(月)※受注生産のため、お届け日が変動する場合があります。ご了承ください。発売元:松竹株式会社映像商品部/販売元:松竹株式会社 映像商品部【品番】DB-0551(セル)【税込価格】199,500円(セル)【尺数】本編約5000分+特典映像
男はつらいよ 40周年 復刻「寅んく」の詳細はこちら 「男はつらいよ」40周年松竹公式サイトはこちら
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一人旅、和菓子、プロポーズなど、その道のプロが様々なテーマから「寅さん」をご紹介。
ファンならずとも楽しめるユニークな「寅さん考」をお届けします。
ガイド:井門 隆夫日本の宿
ガイド:原 亜樹子和菓子
ガイド:清水 篤司落語


提供:松竹株式会社
掲載期間:2008年9月26日〜10月26日 【PR】

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