肥満や生活習慣病の原因としてネガティブなイメージの脂質。しかし、身体にとっては大切なエネルギー源であり、細胞膜などの原料にもなる大切な成分なのです。
特に「必須脂肪酸」は、私たちの体になくてはならない成分。細胞膜やホルモンをつくる原料になります。そのうち、脳に深く関わっているのが「ドコサヘキサエン酸(DHA)」や「アラキドン酸(ARA)」です。
中でもアラキドン酸
は、脳の神経細胞の材料となり、脳の構造を守ることがわかっています。サントリー(株)健康科学研究所と杏林大学医学部(古賀良彦教授)の共同研究からは「
アラキドン酸(ARA)を1日240mg、1ヶ月間摂取することにより、脳の認知機能が向上した」という発表もされています(※)。その変化は年齢に換算して5〜8歳分の若返りに相当するほどでした。
母乳にも含まれ、赤ちゃんの記憶・学習能力も支えているアラキドン酸。しかし、アラキドン酸
は元々体内で作り出す量が限られているのに加え、上のグラフにあるように60代を過ぎた頃から顕著に減少しはじめるので、若い頃にも増して意識して摂取することが、脳の健康を保つ秘訣と言えるでしょう。
※2003年「第57回日本栄養・食糧学会」 |